Flageolet phiris

お正月から六ヶ月経つわけだけれど、半年あっという間。おせちを作ったのなんてつい先日と言えども確かに半年前。

時間て言う概念は生まれた時から用意されていて知性に気づいた時には一見、自然現象の一部みたいに錯覚してしまう。時間に実体はなく、整列された記号に支配されつつも感覚としてはあまりにも曖昧なもの。そして人は、サークルにおさめられた等間隔の目盛りで移ろいを測る。

過去から未来へ続く道のように見えるけれど、分かることはただ時計の目盛りに沿って流れて行くだけ。些細な行為があらゆる結果に影響を与え、それがまた始まりとなり今が未来を作る..行く先の不確定な理。

だから今ぁいちびょうごとにぃ世界線を超えて♩

大昔、まだ世界をどう捉えて生きるか?というテーマで邁進してた仏教では「縁」ないし「空」と呼んでいたようだ。あらゆる可能性と確率、まるで量子力学だ。

今はいつまでも今で、その今の中で何ができる?そんな選択が時間を作って行くんだろうな。

そしたら未来に希望する果実を描き、逆算して今への道を繋げる。時間という原理の裏側を眺めると、未来は過去へと向かっているとも言える。

今年はクチナシの花が咲くのが早いね。

 

去年のデザフェス辺りから作り始めて今でもツイートすれば好 高反応、お迎え頻度も高い。自分ではそんなに選ばれるのが不思議な作品なこれ。

flageolet phiris

 

デカグラム(十芒星)の中に今ではφphiのロゴと化した二重黄金比カーブ。をモチーフとした黄金比の鍵。

flageoletは楽器の演奏法の用語、意図的に倍音を発生させる技術で、ハーモニクスとも言う。

黄金比は五芒星とも関わりがあって、雑に言うと五芒星も黄金比だ。詳細はがググれゴロゴロ出てくる。

さらに、phirisと名付けたφphiのロゴは黄金比が二つ重なる形。

…五芒星を二つ重ねると十芒星となり、なんとかphirisは内に収まる。

一言で言うと、二種類の型を倍にし一体とさせたからハーモニーと言うキーワードにつなげてflageolet。文章めんどくさい。

…中東に「GIRIH」というアラベスクの種類があって、それも十芒星がベースとなっている幾何学模様であり、そのなかには黄金比がめっちゃつまってる。

詳しくはググれ

さらに、近年「準結晶」というなんともパターンの秩序がモヤモヤするモデルが発見されて、それも黄金比ないし、GIRIHと一致すると言う。

そんなことを調べるうちにこのflageolet phirisの図柄が好きになり、特にお気に入りのアイテムとなったのでした。

…人気ある理由がわかった気がする…

…….

一年も作り続けると進化も深化し、先日作ったバージョンは各レイヤーの軸総てに模様を入れた新開発(韻

棒にエッチングなんてやる人居ないから、やられる前にやってみた。

最初に出来たのはこうだったんだね。造語だと検索が楽なのさ。

 

 

soar
φ phi という創作二人組な野良作家のうちの一人。彫金を担当しています。about -------

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

φ phi
Wordpress Social Share Plugin powered by Ultimatelysocial