“Nautincunae -ノティクーナ“

2020年直接出られるイベントが全然ない中、唯一面白い展示のお誘いをもらったのが「licoyas&Gulucktone個展」でのコラボ参加。

カニに心も体も魂さえも蝕まれているlicoyas氏のオカヤドカリの殻を作るというお題。

当初お声かけいただいた時は、他人様の作品をうまくアレンジできるかという不安も持ちながら面白そうだから先行で返事。猶予は1ヶ月。

…殻ぁぁ???

後で気づいた、自分の作風で




とかいう中身空洞の立体物ってなにすればいいの?

そこでオカヤドカリという生き物を調べ始めました。

どれどれ・・

オカヤドカリ(陸宿借、陸寄居虫)は、熱帯域に広く分布するヤドカリの仲間で、和名の通り成体が海岸付近の陸上部で生活する。

ほーん。しかも天然記念物。だけど取り敢えず取り扱いやすいのでペットとしても人気・・

そしてその時たまたまテレビを写しており、番組は世界ふしぎ発見
YADOKARIだよ・・黒柳徹子の髪ではなく殻

ペットのヤドカリのために殻をこさえる愛ある人も少なくなく、深いなこれは・・
そして日々見つめるオカヤドカリ・・

う・・こいつは可愛い・・まもりたい、この小さな命。。

思い入れって大事ですね。一気に思いつきました。

発起後の初志としては
・限られた期限でやりたい放題する
・オリジナルの作者の意表をつきつつも芽生えたヤドカリ愛で満足させる
・ 目 立 っ て や る

形はやはりコラボというからには自分らしさで表現しないとつまらないので、幾何学っぽいの、やはり黄金比っぽいの。

そうなるとどうしても一般的に連想されがちなオオムガイの殻になります。
いいです、それでいいです。アプローチ変えればオオムガイで全然いける。

いろいろ資料集めた後にできた平面図がこちら。

これを分解して多層構造にする。
細かい説明はめんどくさいので省略。
大事なのはフィーリング。頭の中で何度も組み立てた。

切った削ったいろいろ加工した重ねた留めた

こんなかんじ。

オカヤドカリを、叡智のゆりかごで優しく包んで夢見させたい。。
太古の昔の、海の底にある何かすごい始まりまで見せてみたい
ノーチラス号で旅したネモ船長にだって見つけられない深い源へ

題名のNautincunaeは造語で、オオムガイ(nautilus)ラテン語でゆりかご(incunabula )をつなげた言葉。それがこの作品の物語。。

歯車についても細かいことは省略。
噛み合って回る。以上。

動作については以下をご覧ください。

最初はもしかして身の程知らずの安請合いかと思ったけれど、結構満足できたので楽しかったっす。

この作品のご主人になった方をまだ知れずなので、これを見かけたらお便り待ってます。。

 

弓矢【Alpha-Ωmega】

氷の弓矢、風の弓矢に続く第三弾 【Alpha-Ωmega】

前回2種と比較すると複雑な作品。
お題としては特定の要素ではなく、世界をを動かすエネルギーそのものという漠然としたものを表したアイテムとなりました。

キーワードは、対称性・振動・全体…
とにかく抽象的…しかしそれは幻想ではなく、まぎれもない真実…
詳細を語らなない神秘性に魅力がある作品となっております。

素材の加工には数々の手法を用いて立体感を出した。
弓の部分、天球儀型になった部位は結構気に入ってる。

天球儀は前から取り入れたくても各方面でやり尽くされてるし、そもそも完結された形。
やっと使いどころが見つかった。

矢の頭は太極を表現しており、対になるよう石を留め作品に少しでも深みを増す様なものを加えたりましました。

イメージから物体に移す間に沸き起こる、出来上がりが楽しみ感の強い作品。
何か作ってて一番楽しい時間っす。

 

風の弓矢

氷の弓矢

風の弓矢

氷の弓矢の続編【風の弓矢】

氷の弓矢

2020年3月に行われるはずが人類めがけて瘴気が降り注ぎ、正気の沙汰ではなくなった浮世のために幻のイベントとなったグループ展「コケノモリ」に合わせた作品。

鬱蒼とした森の様なイメージのイベントだったので、緑が基調。

弓の基本形は氷の弓矢を流用、伸びゆく枝と葉といった有機的な要素を張り巡らせた

そして矢。こちら、螺旋が絡み合う形となっており、矢という役割としては不条理な雰囲気を醸し出しております。

この弓矢の根っこになるテーマは「生命」なのかな…?
と、少しずつ隠れた自分の意図が見えてきたのがデザインできた後のこと。

矢をなんでまた二重螺旋にしたのかは、もともと好きな形状というのもあるけれど、DNAをそのまま表現した上に、自分のイメージの中では放たれた矢の二重螺旋は一本ずつに解けるアクションを起こす。

それは情報の保存が可能なDNAに比べて不安定で活動的なRNAとして活動を始める。
放たれた先々で、蓄積された情報は広がる。
刻まれたコードは、生命の意思…

2020年、この中のこのなかで、それでも原始生物誕生から長いこと生き延びてる生命活動。
いろいろ考えられる様に進化したホモ・サピエンスは、自分らの生命活動を無理矢理にも近いほどの強い衝動で継続させるDNAも発見できちゃった。

そこで今、人類が直面したこの現実には繧ヲ繧、繝ォ繧ケ縺ッ縺溘□縺?∪縺ィ險?縺」縺ヲ縺?※縲∽ココ鬘槭◎縺ョ繧ゅ?縺ォ髱ゥ蜻ス繧定オキ縺薙☆縲。

この時は特にいろんなことを考えました。

もうひとつ、カドゥケウスの杖の形状も意識してると思います。

深い意図はあるっちゃあるのですが、かんたんにいうと、

「生命はこれそれ赫赫然々で何度のピンチに直面してもアレコレどうで結局大丈夫。。
みじんこの時から僕らの時までみんな工夫してしぶとく生きてる、。。」

そんな何かを無意識で感じれる様にしたつもりなので、あまり気にしないで作品そのものを楽しんでください。

 

氷の弓矢

2019年12月に行われたグループ展”グリモワール ICICLE”の時期に生まれた作品【氷の弓矢】

氷。。雪の結晶、、冬のテイストというテーマに合った作品を。。と考えるも意外と氷モチーフで独自性を滲ませるものとなると、納得いくアイデアがなかなか降りてこない。

自分が雪の結晶という、分かりやすいモチーフをダイレクトに描くのも噛み合わない。。

そこで一旦氷という固定観念から離れてみて、自分がやりたいものをベースにしてみようと仕切り直したら唐突の弓矢。。
。。。。。。。そこに氷属性乗っけちゃえば。。
。。。。。。。。。。。あ…いけそう。。

以上がイメージがはっきりする過程。

ここから作品のバリエーションに弓矢があと引くものになるとは、この時点では考えもしなかった。。。

実際に使用される弓矢の構造を保ったデザイン。昔弓道を嗜んでいたので、その経験が基本になっている部分も多い。
装着すると、弓と矢が組まれた形でぶら下がる様になっており、取り回しがいささか厄介なのを代償に見栄えの良い仕組み。

もともとは兵器という目的で造られた代物なのだけど、弓矢には何かしら物語を感じやすい。

引く者が放つためのエネルギーを引く鉉に込め、何かしらの意図を持った矢を一点集中で遠く離れた目的地へ飛ばす。。
それは人が目的を為し遂げる過程によく似ている。

善き未来を願う知性が、行先の道を開く希望に置き換えられたら。

そんな弓矢観。

思想はその後に続く弓矢シリーズにも受け継がれるのでした。

続く。

風の弓矢

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