アストロラーベ (大きいの二つ目を作った

 

2019年も半分過ぎようとしています。昨日まで1月だった気がします。

1年365日の半分・・・つまり、2019年という資産を180日ほど食いつぶしています。
時間は動きます。僕らは太陽の一周を1日という概念で生き、今日は間も無く過去に・・未来は現在になるサイクルの中、毎日毎日何かしら活動をしています。

あと180日程つかうと2019年も終わり。もう二度とやってこない、2019年。

年末、2019年とお別れするときには「生まれてきてよかった・・」と微笑みながら消滅してほしいものです。

・・・・以上の下書きを綴ったまま半月以上経っております
割と多忙でした。


2018年の3月に、20センチほどの大型アストロラーベ を作りました。

 

 

世の中1メートル級のアストロラーベ もありますが、20センチでも十分大型と言えるので大型と言ったら大型です。

以下の記事を参照。タイトルにはその2とありますが、すでにその半年前に15センチ弱のものを作っていたので事実上オブジェタイプとしては作ったのは三つ目です。

アストロラーベ計画その2

今回、初めて値段のつくものとして製作です。

6月にギニョールさんで開催された「天体観測展&Luna Park展」にて展示。
もともと前回の天体観測展終了から間もなく、このプロジェクトの案はありました。

アクセサリー作品メインである「天体観測展」オブジェ作品を集めた「Luna Park展」
今回両方参加という形で両立させるのがミッションだったので、とっても緊張した・・。最悪期間中にできなかったごめんなさい・・という信用問題のリスクも15%頭に入れながら。

大型アストロラーベ の製作はとっても時間がかかります。。。

デザイン・・資料かき集めて独自のものとして書いてます
模様や目盛りなどの金属板への反映・・自家エッチングです・・
金属板の切り抜き・・彫金用ノコギリでぜーんぶ手で切ってます。。
金属加工・・人力・・
機材類・・ドリルとルーター

この過程、自慢していいみたいです。。十分価値が見出せる仕事なんだそうです。。

だがしかーし、万年時計を作った田中重久を越えたいという漠然とした設定があるので、それができたら本心から思うことにする。

 

今回のアストロラーベ は、土台が前回と全く一緒です。
天球座標を示すティムパンの緯度を、大阪の梅田に設定したくらい。
あと、追加ティムパンもできる細工も施した。

アイデア注いだのはやはり回転盤のリートです。平面だけど立体を感じられるようなキューブを基礎にして、その原理の中で生きとし生けるものを遊ばせてる。そんなイメージ。

特筆すべき点は猫🐈 

黄道リングに猫様がいます。以上。

アクセサリタイプのアストロラーベ のCUBE型がありまして、その中で出したかった意味をさらにはっきりさせてみた。それは、作った当人だけの秘密。立方体って世界の秘密が書いてあるとおもうんだ。。

とにかく、新婦にするはずがデザインが思った以上に綿密になりすぎた。
今後、ここまで細かいリートのアストロラーベ を作るだろうかと考えさせる作品となりました。

なお、この子はご主人様が決まりました。

出来上がって考えたことが、あとこんな大きいアストロラーベ を何基作れるんだろう。。ってことでした。。デザインを考えるネタの引き出しと、技術的な余裕と、あと何より根性などの精神論的な要素。
これからももっといろんなものを作っていたい意欲だけはすごいので、身も心も枯れないように自分の身を気にかけるようになった気がする。

 

グリモワール 2019GW の感想や思い出

GWは、引きこもってひたすら物を作るのにとても適しています。
遊びに出ても人でごった返しているので・・お店に入るのも列なので・・

大阪の春のグリモワールから一ヶ月。
このGW後半、東京にもやってきました。

 

大阪での大成功に引き続き、今回はそれを上回る内容でした。春グリモついては以下の記事も

春のグリモワール2019の思い出

今回もらったスペースはいわゆるデザフェスsブース二つ分でした。
この規模は今回が初めてです。

じゃーん。

設営は我々二人練りに練りましたが、最終的にイメージの力をリアルレベルに上昇させ、手のひらから魔力出して変な魔法陣の光とともにセットを召喚しました。
そういうことにしとく。
これがグリモワールの力のなせる技だから。

スペースに余裕が出た分、作品が以前より見やすくなったかも知れん。
二人でやってるので、本来はこれくらいの広さは必要。

初日は会場数時間前からギャラリー前の待機列ができており、開場30分前には最初の列の方々2~30人をロビーに待機させ外の列の解消を図るも、それでも折り返すほどだった。
GW、みんな遠くへお出かけしてこちらはさすがに後回し・・と半分読めない想定が思い切りひっくり返っていました。

一人一人スマートな待機をしてくれてありがとう。いいイベントは来場者と出場者同士の協力があってこそと思った。

初日の感想ををかいつまんで三行かくと・・

みんなブースすごい
お客が絶えません(*_*) 
グ リ モ ワ ー ル や ば い 

どの作家様のとこにも常にお目当のお客様がついていて、そんな様子が夕方5時まで続いてました。入場まで待ちくたびれた人もいたのかなと思ったのでこれはごめんね。

関東でのお客さんはどうかなぁと少し観察させてもらったけど、みんな楽しみに来たら期待通りの内容で、どのブースにも目をキラキラさせながらじっくり作品を見ていってくれました。

この雰囲気は大阪春のグリモと全く同じ。
装いのセンスが素敵な人も多かった。

____

二日目は少しゆったり、が、開場待ちの方は多かったです。イベント前はこれくらいとおもってた。
うち二日目は品物減ってしまったけど、それでも長い間立ち寄ってくれる人が多くて安心した。
そして、一緒に出店した作家様と遊ぶ時間もできた。

今回Φ内で一つだけ残念だったのは、お会計スルーの遭ったことでした。
※ツイッターでその事実について書いていたけど、あくまでも内輪での課題でありイベント自体に全く落ち度はないので消した。

小さい作品だったので、目に届きやすいとこに最初からおけばよかったのに、その辺詰め甘かった。
怒りはしてないけど、せっかくのいいイベントの陰でこの事案うちで引き起こしたのが申し訳ない。あと作った時間が悲しい、そんでもって、φの作品を手に入れるため、人生で大事なエネルギーを分け与えてくれてる人に申し訳ないっす。まじこれごめん。

何かを生み出すには物質・時間・肉体的なエネルギー、そういったリソースが必要で、出来上がった産物を交換するにはそれに変わる何かをいただかないと、世の中の釣り合いが取れません。
そんな考えのもと作り出した物を交換するための価値として、人の弱さは対等とは決して言えない…

僕、そんな、世の中の遍くすべてが関わって行く為のバランスを綺麗なものにしたい…いや、見ていたいと考えてて、それもΦの存在意義でもある。それも作品のうちと考えてるので、そういった目に見えないなにかしらの巡りも創造していかなきゃいけないと思った。

こういうのはダメ、許せない。それでは意識の拘束でしかなくて意味がない。

何かを得るためには与える側と受ける側との関わりがまずある。そういう思考を自然にしてもらえるように何らかのサインを発していけたらいいな。

もっと言葉積みたいけど、あんまりカッコ良いこと言うの好きじゃないからここまで。後は行動で示す。

Ctrl+sさんの作品かった。どやぁ

今回、出展の際に個人の中で評価するポイントのいくつかの全て今までを覆していました。
前回のグリモでもおんなじこと思ってたが、それがすぐに更新されるとはね。

最後まで無事でパーフェクトで終われた。片付けが時間内に終われるとやっと自分を褒める。

今回もこのメンバー楽しかった。みんなやりたいことと見たいものがはっきりわかってる。

写真があんまりないのは、撮る余裕が全然なかったからです。

なので、ツイッターの関連投稿を貼っとく。

 

 

春のグリモワール2019の思い出

展示会はどれもひとつひとつ二度とやってこないひと時。
来てもらえる人たちのためにイベントメンバーの方たちや主催者さまと素晴らしい場を創造しようという想いが募った運命共同体で成り立つので、毎回その瞬間を噛みしめる非日常です。

”作家”っていつの間にか呼ばれるようになって、貰ったその肩書きに小っ恥ずかしながら甘んじて活動をすること三年・・・

当然最初は「お前だれ?」状態で、そのたびにいろんなことを考えて来ました。

少しずつ経験値を貯め、偶に喜んでもらったらそれはそれは嬉しいのでその過程を抱きしめて歩みを続け、いつの間にか人にも恵まれ…この業界横のつながりが物凄く大事なことを覚え…リスペクトする人は次々に現れ時には反面教師も現れ・・みんな人一倍努力してるのをみながら感化されて手を止めることをせず。。

やっと「自分の仕事に自信持っていいかも・・」と思い始めたのがここ数ヶ月のこと
・・・・
もし自分だけでやってたらいくら色々なものを作っててもなんにもできなかった。そう噛みしめる三年間の日々でした。
なんかいつも誰かが面倒見てくれる…何お返ししたらいいんだろう。

義理堅いので、そんな周りの人たちにも「こういうことやっててよかったな。。。」と心底確信できるお互い優しい世界を作りたい。

いつもこんな感じでやってるのが伝わればいいな・・

 


2019年3月30日と31日。大阪ロコロナギャラリー で【春のグリモワール】が行われΦ phiもいろんな縁の巡りから出店させてもらいました。

大阪での出展はこれが初めての事。委託ではギニョール様でやらせてもらったことがあったぐらい。
直接この地の方のみんなに会える機会なので、準備は特に気合いを入れていた気がします。

 

いろいろ楽しい出来事だらけで思い出の一つ一つが書ききれない。。

今回、ブースをさらに進化させて前から念願だった天蓋を作ってみました。
環境的に自由のきく空間だったので、胸に抱く理想図にまた一歩近づけた。

印象的だったのは、一緒に出店した作家様のクオリティの高さと、一人一人が自身の力で自分の活動をしっかり支えた上でこのグループ展を力を合わせ成功させようという想いに溢れ、最後は万遍の笑みで手を振ってバイバイできたこと。

お客さんもうわーすごいって目をキラキラさせて楽しんでくれて、出店されている品物たちを目に焼き付けていってくれたこと。

運営するって大変なことで、主催者は当然頑張らなきゃいけないから頑張るけど、参加する方もその努力をしっかり理解して同じくらい頑張って協力する必要がある。
いいものにするには当然の原則なのだけど、いつも僕たち私たちは忘れがち。

それが貫徹できる素晴らしいイベントでした。

一番の思い出は以上のこと。

この記事の冒頭に書いた想いに自信持てたり、これまで自分のやってたことを肯定できるそんな日々だった。。

 

そして、とにかくあそんでた。

ガラクトーンさんの売り子の愛にょさんも一緒だったので一緒にアホの子してました。

https://twitter.com/bambypunch/status/1112718447668912133

 

初めて会う人が多くて、「Φさんって作ってるもの的に気難しい職人の年配かと思った」という感想もらってすごいそれが面白かった。

こんなひとです。「こいつならおちょくっても大丈夫そうだろうwww」と舐めてかかるには手っ取り早いタイプです。

一緒に出店のばんちょさんに似顔絵描いてもらって似てると評判。

みんなブースが素敵すぎてお客さんにいい思いして帰ってもらえたら幸い。

こんな殺伐として窮屈で世知辛い世の中の隙間からふと光が溢れのを見つけ、こっそり覗き込んだ向こうには希望と夢見ていた空間にみちあふれていた。そんなものになれたらいいね。

https://twitter.com/halloween_96/status/1111575931414446080

 

 


さてさて、胸踊るグリモワールですが、5/4に東京でやっちゃいます。
大阪でご一緒した作家様たちと一緒。お楽しみに

 

Mind Suvenir【作品紹介】

写真撮るのが好きです。最近はスマホでばっかり撮っていますが。。。

フィルムカメラなんてこの時代ほとんど使われなくなってしまいましたが、その場でとって即確認、そしてデータの編集が容易なデジタルと違ってアナログカメラは一枚一枚に込める思い入れが段違いです。

数年前から突然ハッセルブラッドという中盤カメラを持ちこれで撮影することもありました。

オートフォーカスで育った身としては慣れるのに時間がかかりました。そして現像して出来上がりが確認できるまでのなんとも言えないワクワク感は宝物ということも知りました。

 

フィルムはネガがよく使われますが、ポジフィルムというものもあってこれで撮って現像するとフィルムがカラーで出せます。フィルムそのものが作品として成立できる。

これ、創作の一つのネタとしてつかえんか・・?
そう考えて思いついたアクセサリです。

【Mind Suvenir】

時間は巻き戻せないしその風景はもう2度とこない、でもその瞬間の色と空気と香りのは心に残ってる。また意識の中で再構築できるもの、それが写真。

フィルムが挟まったこのフレームにはその情報が圧縮されていて、手にする人にその切な瞬間を託したい。そんなアイテムにしようと考えました。

フレームはだいぶ悩んでいろんなことをしようとしたけれど、フィルム何枚分も作るときついのでシンプルにした。これでも結構めんどくさかった。フィルム挟むために同じの二枚切らなあかんので。

 

太陽光をあてるとこんな風にくっきり見える。白い服での装備がよさそう。

そして、裏面フレームには、撮影時の大雑把な緯度経度と再映した月、一つ一つに番号をエッチングしてある。
前からシリアルナンバーついた作品作ってみたかった。

完全趣味の道楽的嗜好で作ったものだけど、見せた人には好評で嬉しがってます。

今回分は、大阪春のグリモワールのために作って、東京の人をして関西の方々へのお土産的なつもりで被写体選んだ。

フィルムを恐れも知らず切り刻んで元の中盤フィルムが台無しになったので、せめてスキャンして別ページにアップしてあります。

Mind Suvenir

 

次もできればやりたくて今度はフレームをもう少し大きくするべきかとかんがえてはいるけど、欲しいひとがどんだけいるかどうかにかかってる。アニメの二期あるかないかは円盤の売り上げ次第方式。

 

φ phi
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