メタトロンキューブ

最近黄金比ネタな作品の新作はどうした?と頭の片隅で自問自答しているわたくしφのそあーです。

図形って楽しいですね。点と線を何らかの理で結ぶと何やら意味ありげな形質が現れる。
黄金比は正方形を√5という要素からなる比率で延々と繰り返せる長方形で、この行き着くとこのなさがすでに行き着いて言える哲学的象徴として我々φPHIがそうであろうというアイコンなのですが、六角形と円も好きです。

六角形というとハニカム構造です。蜂の巣が有名ですが、なぜこんな形を発明したんだろう。
彼らは密集する巣の一つ一つを安定したいためにおそらく長い間試行錯誤して発見した。ただそれだけなのだと思う。

同じ大きさの円を7つ用意して、そのうちの一個を中心に残りの六個を敷くと綺麗に並んで、そこから六角形が見えて来るじゃないっすか。どうも力学的構造として非常に安定してるんですって。

この世界どうもそうなってるっぽい、そしたらそれを最大限に生かそうってのが生きとし生けるもの有りしあり得るものの自然な意思じゃないっすか。

何でこの世界あるんだろう。。この世界何目指してんの・・?
この世界全体に対して不可解すぎる疑問を抱えるのが僕もまた、この設定と戯れている宇宙から見たらまるでミトコンドリアのような構成要素なのかもしれません。

この六角形と円の関係なのですが、そのあまりにも出来すぎた図形ゆえに神秘性も見出されているようです。
スピリチュアルの分野では、「フラワーオブライフ」なる図形に特別な力があると語ります。
そして世界中の先人の遺物に多く見つけられるそうです。

よく考えたら、六角形と円という力学的にも有用な形の強さを気づかないはずがない。
でも、その図形を常に目にするとこに置くことで、DNAに圧縮された過去から蓄積された情報を引き出せるとは思います。その図形から点と線を様々なパターンでなぞるとひらめくことはあります。よくやります。

人間ってひとつの成果物では飽き足らず、さらに発展性を求めるようで、そのフラワーオブライフをもとに多様化させてたようです。

そっち系の知識ないから完全俺様解釈だし、自分的経験則の範囲では間違ったことは言ってない。

・・・

以上、長くて失礼しましたがそのうちの一つが「メタトロンキューブ」ということです。
強いらしい。

このメタトロンキューブがまたおもしれーんだ。
作品のネタ漁ってたまたま目に入ったのだけど、かっこいいし美しいし一発で惚れた。

この物体が意味する内容については・・

プラトン立体が全て含まれており、
フラワーオブライフからフルーツオブライフという神聖な図形が・・??
この形にはメタトロン立方体が云々、
宇宙を構成する神聖幾何学・・・
一つ上の次元・・・・おおお

ごめんなさい、はい、もっとそういうの勉強してみます。

でも、この何ともインスピレーションとネタが思いつきそうなこの複雑な形大好きです。
じゃぁ作ろ。

そいうわけで作りました。そこそこ熟練した今だから出来た。

正直、作品にするに当たってはたくさんリサーチしました。
そしたらアクセサリになっているものは結構あったんです。
自分が物体化されたものとして手に入れたい構造の品があればそこで計画終了だったのですが、そういうものはまだこの世になかったので気合い入れて作りました。

その構造というのは・・

全立方体を限りなく細い線と接点で個別に作って組み合わせた形。
ぜーんぶ切りしだしました。

切ってるとわかります。いくら線でも面積がある以上面だ!

きっと突き詰めると空になります。SKYの空ではなくEMPTYの空っぽ。般若心経のあれ。

物体があらわれると、何かしらの情報と意味がどうにも創造されてわけがわかりません。

これは、、研磨が怖かったです。それぞれはとっても脆弱です。力が加わると歪みます。
でもあら不思議、全てを重ねてカシメるとすごく丈夫になりました。

これは、両面外側の円の集合体がそうさせてるのだと思います。

透かしの層になっているので、角度によっていろんな見え方してとても愉快です。

自分の作品のポリシーは、型取りとキャストがちょっと出来ないかも・・と言わせたい意地があるので出来上がりはとても満足でした。

soar
φ phi という創作二人組な野良作家のうちの一人。彫金を担当しています。about -------

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φ phi
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